02年12月20〜22日 無修正アレルギー 作・演出 林灰二 ビプランシアター

CAST
星耕介 清成慎太郎 清水慎太郎 トモヒカン 
林灰ニ
太平(“フラクタル”) 永野麻由美(Rel-ay) 
渡辺詩子(SPARKO) 村野未和(社長) 
木田尊大 トリイノブニャス 市岡拓 中村紘彰
中林美貴
   

STAFF
作・演出・選曲:林灰二 舞台美術:仁平祐也 
音響効果・音楽:ナガセナイフ 宣伝美術:清水慎太郎
演出助手:金久保尚克 舞台監督:ego-eco
制作:白石恵////////以上 僕AREASpectators[B.A.S.]
照明:関塚千鶴(ライオン・パーマ) 
スライド操作:田谷邦明  WEB製作:椎野雅代  
映像記録:山内洋子    
制作:僕AREA←Spectators[B.A.S.]
                 
「無修正アレルギー」STORY(林の意向により、舞台上での流れを忠実に掲載)

「3回目の冬」
「2回目の冬」
「居なくなった冬」
「益田と早乙女」(2回目の冬のその後)
「堀口と加納」(3回目の冬のその後)
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林灰二から 今作品について


割と、ストレートに自分の中にある言葉を脚本の上にぶちまけました。案外いつもより分りやすいと言われるんですけど、どうでしょうね?自分のなかではあまり整理しなかったと思うし、なんの色付けもしなかった。でも、それが、逆にリアルで、自分の中にはないものでも、横目で見たことはある景色として、分かりやすく受け入れてもらえたんだと思います。まあ、ストーリーの設定と主人公の感情のベクトルが一つの方向を向いてたってのもあるんだろうけど。もう、落ちる一方に。
実際は後半とかちょっと一筋縄では理解できない構成でどう受け止めていいのかみたいなところは多いはずなんですけど、謎が多いっていうか。でもスト−リーについて、あれってああいうことですよね?みたく聞いてくる人は出演者でもあまりいないですね。多分恐いんでしょうね、間違ってたらと思うとって。全然こっちとしてもいろんな解釈できるようにわざと書いているわけで、どう思ってくれても構わないのに。分かる事より、感じてもらえる事のほうが大切だと思うから。
よくあるというか、フューチャーしやすい題材というか、ひとつ間違うとダサいなとは思いながらだったんですけど、リストカット症候群の女の話って。でも、困難への答えというか、きっと生きる事にも勇気は必要で、勇気を持つって事は痛みも伴うなあって。だからいろんな登場人物の生きるうえでの痛みがでてきますよね。ひとつ、その〜、おいしいものを食べるために生きる事なんてできないぞって、生きるために食べるんだぞっていう原理みたいな主張は僕の中にはあるものだから。
当日のチラシにも書いたんですけど、僕はいつも必ずクライマックスに「サヨナラ」っていう言葉を自分のドラマの中に使う。今回の話の中にもでてきた薫子の「絶対」や「ずっと」って言葉は、どんなに愛し合う2人の出会いに用いられる時よりも、ちょっとした人との別れの時のほうがより「絶対」で「ずっと」だなあって。それと世代感的に「じゃあね」とか「バイバイ」とかより「サヨナラ」。んでいつも別れまでに生まれるドラマを描くんですけど、今回は別れの後、すなわち「サヨナラ」のあとを描いていて。それが今回の工夫した点で、芝居を見てるうえでは星(赤いマスクの男)が詩子(薫子)にサヨナラを最後のほうに言うんですけど、でも今回のオムニバス3作は時間軸と逆にたどって行ってるので、より最初に見たシーンはより時間的には後の話だと。それで、サヨナラの後を描くことで、薫子の言葉にもあった「もしも本当に自分が消えてしまったらいったい何人の人が本当に悲しむんだろう?」っていうことを考えてもらいたかった。
構成的にはもうバッチリいってると思うんですよ。それぞれ冬の物語というのも僕らしくていいし、この作品については技術的に僕のセンスが生かされてるなと思う事も多いので、いや、自分で言ってもしょうがないんだけど、なんか酒飲みながらでも語りたい感じ。まあ、これ見てる人、声かけてきてください。