02年9月21〜23日 妄想患者の性欲 作・演出 林灰二 ビプランシアター

CAST
BIG“S” 星耕介 サティ 清水慎太郎 
トモヒカン  林灰ニ 
咲野雅司(演劇弁当猫ニャー) 目黒貴司(メガロザ) 
高橋唯子(projectサマカトポロジー)
鳥居ノブヤス 川崎賢一 清成慎太朗 細井厚志 
金久保尚克 山口かえ 鈴木見奈 中林美貴
   

STAFF
作・演出・選曲:林灰二 舞台美術:仁平祐也
音響効果・音楽:ナガセナイフ 宣伝美術:清水慎太郎 
演出助手:金久保尚克 舞台監督:ego-eco 
制作:白石恵////////以上 僕AREASpectators[B.A.S.]
照明:関塚千鶴 スライド操作:木田尊大 
WEB製作:椎野雅代  映像記録:山内洋子・田谷邦明 
写真記録:木田尊大   
制作:僕AREA←Spectators[B.A.S.]
                 
「妄想患者の性欲」STORY

山奥にある、老人ホーム「鏡の森」

そこは、大自然に囲まれ、のどかで平穏な時間がゆったりと流れる申し分のない程度のよいごく普通の老人ホームだった。
老人の変わりに少年達が生活していたことをのぞけば。

少年達は皆、あいまいな記憶しかもっていなかったが、自分達が世間からはみ出た存在だと自覚していた。
そしてそこでのなにひとつ不自由のない生活にもそれなりに不満なく生活していた。
ただ、時々感じる孤独感を頭のどこかでストレスとして感じていた。

ある朝仲間の一人荒木が消えた。

少年達は次に消えるのは自分達なのではないかと、不安大きくさせていき、自分達がなぜここにいるのか?を知るために、
自分のあいまいな記憶のなぞをさぐりだした。

そんな中、「鏡の森」へ3人の訪問者が現れる。

第1の訪問者:両親と弟に連れてこられた新しい「鏡の森」への入居者

第2の訪問者:この土地にダム建設を計画する開発局の職員

第3の訪問者:教護院を脱走してきた男。

彼らとの出会いにより少年達は様々な意見を持ちそれぞれに混乱し始める。
「外の世界を見たい」「でもどこにいけば?」「自分は誰なのか?」
「どうしてここにいるんだろう?」「どこに向かって、なにをしていけばいいんだろう?」
 
そして、一人の少年が鏡を手にすることで、すべてのなぞが解き放たれる。


林灰二から 今作品について


大好きな作品ができたと思います。ってな事を言い過ぎると気持ち悪いと思うからあまり言わんけど、僕が影響を受けた多くのリスペクトする人たちへ、大切な家族へ、大好きなまわりの人たちへ、自分の気持ちを一度、整理がつけれたというか。
テーマとしては≪老いと存在≫ってことだったんだけど、うまくできたとかじゃなくて、うん、自分として好きな感じにやれたと思います。
もう、見た人にしかわからない話だけど、今回はまず・この物語は主人公が鏡を見てそれまでの世界が崩壊されていく様までのドラマです。・ってことは役者に伝えてあった。僕は順書きだから、役者も、稽古中一緒に台本を読み進めていくんだけど、なぜか、鏡をみてそれまで少年達だと思ってた主人公達が実は老人でしたって所で、役者も結構驚いてる感じがあって、そこら辺が僕らが外で役者のレベル低いって言われるところで、最初からそうなるって言ってたのにさ。きっと、稽古がすすんでくうちに忘れてたんだろうけど。
なもんで、感想で「本当は老人だったってところが驚きました」って言ってきた人ってあんまり面白くなかったんだろうなあって思いますね。別にそんなところに大したドラマはなくて、もっと2次的、3次的なところでドラマはあって、例えば「主人公達が老人だったってことは、あの記憶喪失はボケで、真夜中の散歩は徘徊癖だったんですね。驚きです」って感想の人は、きっともうちょっと楽しんでくれたんじゃないかなと思う。
伝えるってことよりも、もう自分的に満足できるかなって勝負だったりしたから、まあ自分的にはOKっす。でもストーリーはよくできてると思うんです。どっかでストーリーに矛盾があるって書きやがった奴一晩かけて説明したい。いや、しない。

あと、スゲーこだわりがあってですね、音楽、なんと、今回僕らの作品の色でもあるROCK、PUNKをもう排除しまくって、クライマックスのシーンで使った曲以外は全部音響系、エレクトロニクス、現代音楽でまとめて、もうどうにかクライマックスで一発ガツーン!!と決めようって思って。この曲のバンドも解散しちゃったバンドだったりして、まあ私的なところと沢山リンクした作品でした。っと。